ドラマ 白夜行 あらすじ&レビューページ
山田孝之 綾瀬はるか 渡部篤郎出演 TBS木曜9時ドラマ「白夜行」についてのページ

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ドラマ 白夜行 第十一回 2006年3月23日放送 あらすじ&レビュー

笹垣に襲い掛かった亮司のハサミは笹垣の心臓をかすめ、倒れた笹垣の膝に突き刺さる。青酸カリのガスを吸ってしまった亮司はそれ以上争えず、笹垣に「便所に入るな。」と言い残して逃げ去る。
二号店の出店に奔走する雪穂は会いに来た篠塚に、この店は母の為、次のR&Yは礼子のRだと話す。
「亮、日の当たる場所にあの日の花を浮かべてあげたかった・・・」雪穂は自分を太陽だと言ってくれたあの日の言葉に答えたかった、夢をくれたお返しがしたかったのだった。
軽犯罪で捕まった園村は笹垣を身元引受人に指名する。亮司からまともな世界に戻れと言われた園村だが、あれから何をやっても後ろ暗くなってしまった、昼間を歩きたいと言っていた亮司を早く捕まえてあげて欲しいと言う。
亮司は降って湧いたようにカード偽造犯として指名手配された。それを知った典子は笹垣を尋ねる。笹垣は弥生子の写真に亮司の子を見せて、あと一年生きていたら孫の顔を見れたのにと悔しがる。「殺しにでもええから 来いや。なあ。」呟く笹垣。
R&Yを張り込んでいた笹垣は、スタッフの一人が運び込む際に落としてしまったサボテンの鉢植えに、パチ物のサングラスの破片が混じっているのを見つける。雪穂の実家の庭を掘り返す笹垣。古い写真が出てくる。
雪穂を訪れた篠塚は雪穂に亮司の切り絵を見せて言う。
「唐沢、もう自首しないか?」
亮司と雪穂の絆は、本当に美しい絆だと思う、だが笹垣の言うようにあの日の魂を守り合っている為に、亮司は今もダクトの中を這いずり回って雪穂は誰にも本当の姿を見せられずビルの中の薄暗い部屋に居るのだ。篠塚は続けて言う。笹垣は、桐原に罪を償わせて死なせてやりたい、雪穂を楽に生きさせてやりたいと言っていたと。亮司は裁かれたかったのではないか、亮司に真実を言わせてやるべきじゃないのかと。
「分かりません。何のことだか。」
シラを切る雪穂。
篠塚は、図書館の掲示板に書かれた亮司のメッセージをプリントしたものを置いて行く。
だが実は雪穂も知っていた。亮司が裁かれたがっていたことを。それでも自分の勝手な夢を押し付けて亮司をダクトの中に閉じ込めてしまったのだ。
雪穂は決心する。明日亮司が現れたら、太陽の下手をつないで歩こう。死刑台の下まで歩いていこうと。
2005年12月24日。R&Y二号店オープンの日。亮司はサンタの格好をして、通りの向こうから雪穂を見守る。
開店祝いに駆けつけた谷口の言葉に、雪穂は「今日で終わりにしたい。」と答える。
通行人が切り絵を持って歩いているのを見かけた笹垣は亮司の存在を確信し、探し回る。亮司の影を追って公園に迷い込んだ笹垣の背後に突然刺すような痛みが走る。「桐原か・・・」ハサミを突き立てた亮司はそのまま笹垣を車に押し込み、袋に詰め込む。
だが、まだ笹垣は死んでいなかった。車から這い出した笹垣は亮司の前に再び現れる。
「もうあかんでえ。もう終わりや。」
笹垣はよろよろになりながらも立ち上がり、亮司がこれまで犯した罪を一つ残らず述べていく。
「1991年11月11日 桐原亮介殺害。
1998年 藤村みやこ婦女暴行。
      花岡夕子死体損壊。
1999年 死亡届提出私文書偽造。キャッシュカード偽造。
      西口奈美江殺人幇助。ゲームソフト偽造。川島江里子婦女暴行。松浦勇殺害。
2002年 偽造公文書行使罪。営業秘密不正取得罪。
2004年 ストーカー規正法違反。毒物及び劇物取締り法違反。唐沢礼子殺害。笹垣潤三殺人未遂及び救助。
2005年 栗原典子に一子誕生。」
「お前には、子供がおる。」
笹垣は痛みに耐えながら亮司を睨み付ける。
「その子供にちゃんと十三階段上る背中見せえ。お前、自分と同じ子を作る気か?親を信じられん子を作る気か?」
そして最後の力を振り絞り言う。
「間違いだらけやったけど、お前が精一杯やったんは俺が知っとる。一人の人間を幸せにする為にお前は精一杯やった。お前の子に俺がちゃんと言うたる。お前に流れている血はほんまはそう言う血や。俺がちゃんと子供に言うたる。ほんまにすまんかった。あの日、お前を捕まえてやれんで、ほんま、すまんかったのう・・・。」
聞きながら亮司は涙を流している。
「亮司、来いや。来い。」
亮司に近づいて行く笹垣。亮司は一瞬笹垣と抱き合うが、その手に握られていたハサミで自分を刺す。
「お返し。」
亮司は歩道橋から飛び降りる。「あいつは俺の太陽だから、俺はあいつの太陽だから。」最後の言葉が残される。
湧き上がった通行人の騒ぎを聞いて駆けつけた雪穂は、虫の息で倒れている亮司を見つける。だが亮司は笑いながら店の方を指差し、かすれた声で「行って。」と言う。
亮司に背を向けて歩き出す雪穂。
「あかるい、あかるいよ・・・」雪穂はどんどんと歩いて行く。
仰向けに倒れ、そのままに動かなくなる亮司。

その日雪穂の庭から松浦の死体が発見され、警察の取調べが行われた。
雪穂は言う。「桐原亮司は私の初恋でした。」だが真実はそれきりで、一連の犯罪は亮司や松浦のせいであると言って長々と嘘をつく。
「これでよかったんだよね。」警察から帰る雪穂は呟く。亮の為にするべきことをするのだと雪穂は思う。

あれから一年が経った。雪穂は店を続けて借金まみれになり、生きる屍みたいになってしまう。
潰れて何も無くなってしまった店で雪穂はダクトをじっと見ている。
「もうおらんで。」そう言う笹垣に、
「悪いから。」と雪穂。
笹垣は図書館に谷口に会いに行く。
こんなものがマンションに残っていたと、篠塚が残していった切り絵を差し出す谷口。手をつないだ二人と、時効の日が書いてある。
「時効 今日ですねえ。」
「本当は、これだけだったのかもしれませんね。」
二人は言う。

公園で典子と亮司の息子が遊んでいる。その子は雪穂を見つけて近づいてゆく。差し出されたその子の手を握る雪穂。


レビューは後程・・










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ドラマ 白夜行 第十回 2006年3月16日放送 あらすじ&レビュー

雪穂の母親は死んだ。医療ミスを発覚を恐れた病院は、器具が外れたとは言わなかった。二人の親を殺してまで手に入れた人生。「どこまでも・・・」と、雪穂は呟く。
亮司は思う。雪穂の母親は自分達は救われないと言ったけど、自分なりに雪穂を明るいところに連れ出そうと思っていた。しかし連れ出そうとすればするほど閉じ込めてしまった。「でも、他の愛し方なんて知らなかったんだ・・」
必要以上に係らない方がと言う笹垣だが、篠塚は雪穂がどんな顔をして母親を見送るのか確かめに葬儀に行く。雪穂は氷のように冷静に喪主をつとめていた。「人はいつか亡くなってしまうものですから。」声をかけた篠塚に雪穂は言う。
笹垣は弥生子の店に行き、「お前は自分なりに息子を守ろうとしていたのだろうが、息子を守ることで自分の罪滅ぼしをしているだけだ。」と言う。
亮司は典子と川辺を散歩をして、自分の小説に出てくる「何をしても気付かれない男」の話をする。子供の頃万引きをして気付かれなかった少年が自分を賢いと思い違え、人殺しまでしてしまう話。だけどある日気付く、自分は気付かれないのではなく、誰にも気付いてもらえないと。やがて好きな人ができた少年は彼女の為に盗んだものをあげたり、悲しませた人を殺す。それでも気付いてもらえない。典子はその男が亮司の言う幽霊なのだと思い、
「可哀想だね幽霊。青酸カリはどう使うの?」と聞く。
「気付いたたった一人の男を殺す為。」
あたりはもう夕方になり、亮司の携帯が鳴る。葬儀が終わったと報告する雪穂。
亮司はもうきっと何も起こらないと言う。亮司の様子がおかしいので、まさかと疑う雪穂。
亮司は言う。
「雪穂、俺ね・・いつか田舎へ戻りたい。」
「戻ろうよ、時効まであと二年じゃない。」
「雪穂はね。だけど俺にはもっと色々あってさ、生き証人だってごろごろいるんだよ。」
「でも、亮だって一件も立件されてないじゃない。」
「いつどうなるか分かんないし。」
「どうしてそうやってすぐ諦めるのよ。何のた為に今までずっとやってきたのよ?」
亮司はそういう雪穂が好きだったと言い、雪穂の言葉を聞かず電話を閉じる。ショックで倒れてしまう雪穂。
弥生子は自ら手首を切り、死の道を選んでいた。弥生子の残したメモにはこう書かれていた。「あの子はまだダクトの中にいる。閉じ込めたのは私。そんな人生しかあげられなくてごめん。」
気がついた雪穂は、母はサボテンのような人だった、本当の強さと優しさを知っている人だったと言う。自分は役たたずだった、子供は親の役に立たなきゃいけないのに何も出来なかった。人の愛し方が分からないと雪穂は顔を覆って泣く。「母親に売られたんでしょうな」と笹垣が言った言葉を思い出し、目を背ける篠塚。
典子は亮司に、昼間川辺で言った幽霊は気付いてもらって涙が出る程嬉しいのだから、やっぱり殺さないのではと言う。「じゃあ泣きながら殺そう。」と亮司。
このままここにだらだらいればいいと言う典子に、「もし・・・」自分がその幽霊のような人生を送っていたらそれでも受け入れてくれるのかと、すべて話してしまいたい衝動に駆られる。だが出た言葉は違っていた。「ずっと働かなくても?」
「いいよ。」典子は言う。
押さえ込んでいた思いが堰を切りそうになり、亮司は典子を抱きしめる。抱きしめながら亮司は思う。この人をこれ以上求めてはいけない。
泣き疲れた雪穂は眠っている。篠塚は雪穂と自分を重ねながら、「でも本当にお前、一人だったのか?」と呟く。書き置きを残し出て行く篠塚。そこには、「俺達は似た者同士だ。なあ、スカーレット?」と書かれていた。
「唐沢の落ちた穴は、もしかしたら俺の落ちた穴かもしれない。」篠塚は笹垣にそう話す。「いつか、あいつに骨、渡したるからな。」弥生子の位牌に笹垣は呟く。
亮司は、笹垣の部屋に侵入する。青酸カリと塩酸をトイレに捨てて蓋をし、ガスで殺そうというのだ。ふと見回した部屋には弥生子の遺骨が。そしてその側にあったのは、笹垣の捜査資料だった。それを持ち帰り、公園で開く亮司。思わず「すげえなあ・・・」と思う。ノートには亮司と雪穂の起こした事件の一部始終が書かれていた。
その頃、笹垣は谷口に自分の推理を話していた。気付かなかった自分を悔いる谷口に笹垣は言う。
「あいつらに同情することは何ひとつありません。人殺す知恵あるのに自首する知恵無い筈がない。人騙す計算できるのに、自分の人生想像できん筈がない、あなたには何の責任もありません。」
そして、「もしも責めを負う者がいるとしたら、私ですわ。あの日あいつらを捕まえてやれんかった私です。」と言う。
「私に何ができます?二人に関わった一人の人間として・・・」
「桐原亮司の言葉をみんなに伝えたって下さい。これはあなたの言葉やないですか?あいつらをぎりぎりの所で化けもんにせんかったんはあなたのおかげですわ。もうそれで十分ですわ。」
亮司は急いで笹垣の部屋に戻り、トイレの蓋を開けガスを払う。「その幽霊は涙出るほど嬉しいんじゃないの?」典子の言葉が頭をかすめる。自分達の道のりを綴った、笹垣の血と肉で出来ていた資料。笹垣をこんな殺し方をしてはいけないと思ったのだ。
そこに笹垣が帰ってくる。「桐原か?」
亮司は父親を殺したハサミを振りかざし、笹垣に向かって行く。笹垣を血と肉にまみれて殺したい。それが亮司の出した答えだった。


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ドラマ 白夜行 第九回 2006年3月9日放送 あらすじ&レビュー

亮司は薬剤師の栗原典子に近付き、自分は小説家で幽霊の話を書こうと思っていると言って関心を惹こうとする。典子は不倫をしていた頃の自分は幽霊みたいだったと言うが、亮司はそんな典子を出会う前から知っていた。
笹垣は江利子に、雪穂が高校時代藤村に暴行事件を仕掛けたという噂があると言う。暴行写真が送りつけられたのに強姦された後がなかったのは、口封じの為の事件ではないかと笹垣は言い、江利子の証言を引き出そうとする。
雪穂の義母礼子が雪穂に会いに来る。離婚のことは寝耳に水だったという礼子。二人は久しぶりに話をする。
亮司は雪穂に、笹垣は自分が何とかするから店をしっかり守ってくれと言う。こぼれ落ちた過去の断片をすべて拾い集めるのは無理だから拾う奴を消そうと亮司は思う。いつか海に出る雪穂の為に。
亮司は会社を辞めて典子と同棲を始める。小説で青酸カリを使うからと言い、典子にそれとなく尋ねる。典子は亮司が自分と寝ても射精しないことを気にしており、亮司に尋ねる。亮司は、一度だけ、絶対妊娠しない相手にしたと言う。だが、死姦をしたとは言えなかった。本当に好きな人のことを聞かれると、できなかったと言い、雪穂を抱いた雨の日のことを思い出す亮司。「それ、直したほうがいいんじゃないの?」と典子に言われ、「きっと残すなってことだよ。俺の遺伝子なんか。ろくでもないから。」と亮司は言う。
菊池を訪ねた笹垣は、写真をネタに亮司を脅していたと言う菊池の証言から、それが亮司の父と雪穂であると確信し、とうとう亮司と雪穂の接点をつかんでしまう。そして弥生子のスナックに行き、「誰にも言われへんのは苦しいやろな。」と言う。
礼子が帰る日になった。雪穂は、子供は出来なかったけれど、それでよかったと言う。自分は自分の子供を愛せないと思うがその代わりに店を育てていきたいと言う雪穂に、礼子は初めて雪穂の本音を聞いたと笑う。雪穂は亮司への電話で不妊症は本当だったと告白する。
亮司はいざとなれば笹垣を刺し殺そうと考えていたが、もうリアルな死を感じるのが嫌だった。青酸カリが見たいという亮司と典子は言い争う。結局大事なのは自分だけと言われた典子は家を飛び出すが、翌日職場から青酸カリを持ち出してくる。典子は自分の拒食症や子供を堕ろしたことなどを話し、亮司は本気の後悔をしていると思ったから信じたいと思った。自分も信じて欲しいと言う。亮司は思わず「有難う。」と口にする。だが、その夜もいつもと同じだった。行為の後で手をつなぐ亮司と典子。
「なんで駄目なのかな?」
「手だよ。手が小さい。子供の手みたい。」
「雄一君の手も小さい。」
「これは罰なんだよ。」
翌朝、亮司は典子の前から姿を消す。
礼子は近所からもらってきたサボテンで庭の土を掘り返して何かを見つける。なんとか土をかけて蓋をするのだが、ショックは大きく、ついに倒れてしまう。
篠塚はメモリックス社から秋吉雄一のデータを手に入れ、笹垣に見せる。雪穂は篠塚が好きだったと言う笹垣に、篠塚はそれだけでは江利子を傷つける目的が分からないと言う。笹垣は、雪穂は最終的にはただ傷つけたかっただけなのだろう、十一歳の少女には売春も強姦も同じで、雪穂は自分にされたように人間の魂を奪う一番確実な方法を使ったのだと言う。そしてもう一つ欠けている要素を挙げる。雪穂と亮司の志向には、自分達の真実に触れた人間には死を与えるという特徴があると。
礼子は雪穂の見守る中、意識を取り戻す。「あんた、ほんまのお母さん、殺したんか?」礼子は言う。「しんどかったやろう?堪忍なあ、あんたの行っている所は生き地獄。ほんまはもっと楽しいのよ。損しているえ、あんた、大赤字や。」と言い、雪穂の帰るとことはいつでもあるのだからと言って自首を勧める。
「一人じゃないから、行くわけにはいかないの。戻るわけにもいかないの。」と雪穂。
「白い花の幼なじみか?」
「ごめんね、お母さん。」
チューブを外そうとする雪穂。そこへ亮司が現れる。「二度目は駄目だよ。同じだよ。」と言い、雪穂を返す。そして亮司は自分を見終ろす礼子の目の前で、維持装置を切る。「二人してそのざまか、あわれやなあ。」と礼子は言い、「正しいことなんて、言われなくても分かっているんです。」と亮司は言う。
「どうか子供達に、本当の罰は心と記憶に与えられると伝えて・・」そう書かれた図書館の掲示板のメッセージを読んで、谷口は弥生子を訪ねて来る。弥生子は自分が息子を殺したのだと言い、泣き崩れる。


レビュー
性の濁りを排してゆく二人の関係だが、追い詰められた果てにもたらされたあまりにも皮肉な結末。躊躇することなく次の行動に移す雪穂は、一般の生命力というものとは少し違う、自分達の価値に対する恐ろしいほどの目利きを持っている。疲弊感の隙間にある屈折してくすんだカケラのようなものが、自分自身を突き出すように動き始める。伏せていたものに形を与える時が来てしまったのだ。
亮司には、自分という存在を覚えていてくれる典子というスペシャルな人間が現れる。だが、亮司の残された熱情は成熟の甘みをもたらすどころか、守るための殺人に向かってしまう。二人の間に入ってしまった雪穂の義母に注がれたのは、苦しい官能だった。











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ドラマ 白夜行 第八回 2006年3月2日放送 あらすじ&レビュー

雪穂の結婚から二年が経ち、2004年の冬。亮司は秋吉雄二という人間に成りすまし、雪穂の渡した高宮のIDとパスワードを使って、東西電装から開発途中の社内システムの雛型を盗み、メモリックス社に持ち込んだ。
雪穂は高宮の持ちビルの店舗で友人と簡易性ブティックを経営していた。ソシアルダンス部つての顧客層は金を惜しまず、店は無難に営業していた。ただひとつの問題は、高宮が雪穂のいやがらせにめげず離婚を言い出さないことだ。雪穂はそれまでしおらしくしていたが、ある作戦に出る。
三沢ちづるが東京に帰っていたことを亮司のメールで知った雪穂は、二人をゴルフ場で引き合わせることにしたのだ。高宮をカンツリークラブに連れて来た雪穂は三沢にわざとぶつかって高宮と再会させる。
自分はもう十分明るい世界にいると思っている亮司は、金の他にこれ以上雪穂が何を求めているのかが分からなくなっていた。だが雪穂は思っていた。「もう少し・・・」と。
亡くなった笹垣の後輩、古賀の妻は笹垣の事務所を訪れる。どうしてここまでしてくれるのかという古賀の妻に、自分も分からなくなってしまったと言う笹垣。「桐原亮司は東京にいるんでしょうか?」と聞かれ、「エビはハゼのそばにいると相場が決まってるんですがなあ。」と呟く。
高宮は三沢の助言で子供を産むことに積極的になり、一度産婦人科に行って不妊検査をしないかと言う。折りしも、東西電装から企業調査があったことを知った亮司は、自分と東西電装の間に三沢という接点を置こうと思いつく。亮司は三沢のストーカーになって、自分と三沢の関係に目を向けさせた後、高宮と三沢を近づける。一方、雪穂は高宮に対して徐々にあたり散らすようになる。
結婚した江利子に篠塚が会う。江利子は夫を丸くてボールみたいな人だと言う。人が信じられなくなった江利子を受け止めてくれた人だ。篠塚は江利子に「おめでとう」と言う。
その後、篠塚は笹垣の事務所を訪れる。亮司と雪穂のことを切り出す篠塚に、「あの二人に係るとろくなことにならんのです。触らん方がいいのとちゃいますか?」と笹垣は言う。
雪穂は共同経営者小竹をうまく利用する。翌日イタリアに買い付けに行くということで小竹を家に呼んでおいて、寝静まったあとに高宮と喧嘩をする。あらかじめ高宮の毎晩飲むウイスキーに睡眠薬を入れておいた雪穂は、その後亮司に自分を殴らせて、左目に痣を作る。別の部屋にいた小竹が証人になり、離婚調停が始まった。
「もうだめです。俺、無理です。」高宮が三沢に弱音を吐きに来たところへ亮司が居合わせる。亮司に張り付いていた東西電装の雇った探偵は話し合う高宮と三沢を目撃し、情報は高宮から流れたということで、東西電装の調査は見切りがつけられた。
高宮は金しか頭にない雪穂がみじめに見えてしまい、離婚裁判で雪穂と争うことはしなかった。亮司は高宮にそう思わせてしまった自分を密かに責める。
亮司は雪穂に昔自分が雪穂に送金し続けていた口座と株の情報を与え、「これで汚い金は無くなるだろう。」と言う。「雪穂、これからはまともに店だけやってよ。俺は大した金などいらない。」という亮司。雪穂は、みじめだと思われたって平気だ。世間なんて関係ないと言う。自分の店を持つ夢もかなった。店のコンセプトも営業も経営も仕入れも全部自分でやり、高宮には一円の金も知恵も出してもらってない。しかし、こんな名前にしなければなかったと、高宮のイニシャルの入った店のロゴを示す。追い出されないためには媚びるしかなかった。気付いたら笑ってしまう程昔と一緒。体を売って、嫌われないように媚びて、そもそも私何がしたかったのだろう。そう言った雪穂は「やっぱり、もう一度亮司と太陽の下を歩くんだよ。」と漏らす。「そんな夢みたいなこと・・・」と亮司。「夢かな?」と雪穂。
亮司は、雪穂が新装したR&Yという店のロゴを見ながらいつまでも生きたい、そしていつ死んでもかまわないと思う。亮司は幸せを感じていた。はさみを取り出す亮司。不意に、「ありがとう。またな」と言う笹垣の顔が浮かぶ。
篠塚は再び笹垣を訪れ、R&Yという名はおかしいのではないかと言って江利子の強姦事件のことを話す。「あの二人はどういう関係なんですか?」と言う篠塚に笹垣は、「テッポウエビって知ってはりますか?」と言う。亮司と雪穂の関係は、テッポウエビとハゼの共利共生のようなものだというのだ。
幸せな気持ちに浸りながら亮司は街角で酔いつぶれていた。通りかかる女性の手を掴んで亮司は言う。「酒、くれない?」その女性は、二年前に空港で雪穂を見送った時、別れの電話で泣いていた女性だ。亮司は最初からそれを知っていた。

レビュー
人として備えるべき美徳を無くしてしまったかのような二人。二人を醜悪さから分かつことろのただ一つの美しさを取り戻そうとする雪穂。違う種に惹かれるように、自己の周辺を頑なに否定する心の強靭さと、現実を覆う境界で立ち止まる嗅覚が、運命の重力と拮抗する。亮司という帰る場所がある雪穂。その性(さが)なる求心力が違う形の救済をもたらしており、世界の美しさとの深い結び目を思わせる。手にしたちっぽけな幸せは、雪穂を新しい「種」にした・・。










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ドラマ 白夜行 第七回 2006年2月23日放送 あらすじ&レビュー

亮司は松浦の死を隠し、園村と雪穂にアリバイを作らせた。二人が自分と松浦に脅されていたことにして、辻褄を合わせることで二人に昼の世界を歩かせようとしたのだった。笹垣は、取調べに応じた雪穂の涙に同情するが、母が死んだと聞いた雪穂が病院で見せた時と同じ笑顔を浮かべたまま泣いているのを見て、思わず雪穂をはり飛ばしてしまう。笹垣は、けして亮司は松浦の被害者ではないのだと見切っていた。
人生に残された、たったひとつの美しさを売り払ってしまった二人。雪穂は亮司の為に何かできはしないかと考えていた。自分に近づいてくる高宮から金を「ふんだくる」ことにしたのだ。雪穂は高宮と付き合い始める。
二年後、雪穂は高宮と結婚するところまで漕ぎつけた。高宮は付き合ってすぐ雪穂を妊娠させてしまったことで負い目を感じ、結婚までずるずる来てしまったものの、実のところは派遣社員の三沢千鶴という好きな女がいた。亮司は雪穂にそのことを伝え、雪穂の結婚を陰から助けようとする。雪穂は亮司が以前に比べてとても穏やかになっていたことを心配する。「雪穂の幸せは俺の免罪符だから。」と言う亮司。
三沢は退職し、田舎に帰ってお見合いをすることになった。高宮と雪穂が結婚する前日、三沢は二人が披露宴を開くホテルで東京最後の夜を過ごすという。高宮は結婚の前日に三沢に愛を告白し、駄目だったら運命とあきらめて雪穂と結婚することにしていた。亮司と雪穂はぞれぞれ二人を引き合わせないように画策する。高宮も篠塚を使って雪穂の目を眩ませようとするが、亮司は刑事に成りすまし、捜査の為だと三沢を別のホテルに泊まらせる。三沢が部屋をキャンセルしたことを知った高宮はこれも運命と、雪穂と結婚する決意を固める。そばにいた笹垣は篠塚に、「こいつは雪穂の幽霊みたいなものだから」と、亮司の写真を見せる。
高宮と雪穂を空港で密かに見送る亮司。「私は幽霊みたいなものだから。」と泣きながら愛人に電話をかける女がいた。
雪穂はパスポートを忘れたふりをして、高宮を先に行かせ、亮司に会いに行く。夜、一人で都会の風景を眺めている亮司に、雪穂は高宮の会社のコンピューターにアクセスするIDとパスを渡す。これがあれば亮司は高宮の子会社に入って昼の世界を歩けると。それをつき返す亮司だが、雪穂は、「この結婚は私にとって売春なんだよ。」と言う。亮司の幸せが私の免罪符だと言う雪穂。亮がやったことは自分の為に、自分がやったことは亮の為に、そうやってやったこと正当化しまくって生きていこうと雪穂は言う。「最悪だな。それ。」「もとから最悪じゃない。私たち。」「雪穂も何もかも失うかもしれないよ。」「もとから何も持っていない。亮以外・・・。だから、もう幽霊はやめて。私に約束を守らせて。」
「お帰り」と雪穂は言い、「ただいま」と亮司は言う。
笹垣は、警察に辞表を出し、探偵になって亮司を追いかけることを決意する。「息子に会いとうなったら電話してこいや。」と酔いつぶれた弥生子に言う。 「念仏は、まことに浄土にうまるる種や、地獄に落つべき業や、総じてもって存知せざるなり。」(歎異鈔第二章)弥生子は狂ったように泣き叫び、笹垣を追い払う。


レビュー
暖かい日溜りに触角をもがれた人間達が闊歩して行く。亮司と雪穂は自らそこにできる影へ踏み込んでいった。存在感のバランスをとれなくなったことと引き換えに、名も知れぬ静かな快楽が訪れる。ただ、起こるべくして起こるようになってしまった罪がひとつまた増え、とうとう二人はそこへいてはならなくなる。心を閉ざして目覚める思いは絶えず生きる理由を問いかけ、シーンの端々に忍び泣きの跡と嘔吐感が交互に現れる。もう二人は本当に孤独ではいられなくなってしまった。さもないといずれわけのわからない不安に発狂してしまうことだろう。発芽しない種に注ぐような亮司の愛情と、亮司を太陽の下に戻すために身を呈しようとする雪穂の愛情。いつからか二人は最後の鐘に見つめられている。互いに寄り添うようにして世界を分かつ鐘に。










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