ドラマ 白夜行 あらすじ&レビューページ
山田孝之 綾瀬はるか 渡部篤郎出演 TBS木曜9時ドラマ「白夜行」についてのページ

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ドラマ 白夜行 第三回 2006年1月26日放送 あらすじ&レビュー

笹垣がマークしていた菊池は、亮二にはめられたと言い出した。警察では、西本雪穂が唐沢雪穂だということが分かってくる。亮二と雪穂が、再度同じ事件に絡んでいたことをつきとめたのだ。
「お前ら、逃がさへんど。」笹垣は牙を向き出す。

亮二は図書館でぼうっとしていた。図書館の司書谷口は亮二を案じ、小さい頃の夢を訊く。「海賊。」亮二はぼそりと答える。
亮二は松浦にあるアルバイトを押し付けられていた。少年売春である。亮二のもとには金のない男子学生が集まり、年上の女性の相手をして小遣いをもらっていた。
雪穂は、襲撃事件の被害者藤村を送りながら、笹垣が藤村に事件の被害届けを出させようとしているのを知る。そこから亮二と雪穂の尻尾をつかもうということらしい。雪穂は亮二から藤村を強迫するためのフィルムを受け取る。時効まで穏やかにしていたい亮二に、「あなたがコケたら、私も終わりなんで。」冷たくあしらう雪穂に、亮二は何も言えなかった。

亮二は松浦にバイトを辞めたいと申し出るが、松浦は取りあわなかった。凶器さえ捨てていない亮二に、「俺が共犯者だったら殺してるよ。」と言って脅しをかける。
ある日、亮二は松浦のマンションにいる所を笹垣に見つかってしまう。とっさに階段を降り逃げる亮二。雪穂に電話をかけてしまう。
雪穂は事件の写真を藤村のロッカーに忍ばせ、相談をするふりをして事件の被害届けを出さないように仕向ける。それを知った笹垣は雪穂に直接聞き出そうとする。雪穂は何も分からないことを装う。
「この親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏候はず。」(歎異抄第五章)の一節をつぶやく笹垣。雪穂の後姿を見送る。

一生このままでいれるわけがないと弱気な亮二に松浦は、「おまえは人殺しなんだよ。自首もしないようなヤツなんだよ。いつまでも善人づらするな。」となじりつけ、もう自首するか、自殺しろと言う。
その時亮二がバイトを紹介した園村から、電話の呼び出しが。客の女性がホテルのベッドで死んだと言うのだ。亭主は筋者らしい。松浦からなんとかするように命令された亮二。園村を帰す。

亮二は雪穂を呼び、もう一緒に自首したい、罪を償って出直す方がいい。と言う。雪穂は、今園村と死んだ女性を引き離すには、血液型の違う亮が、完全に別の人と会ってたというアリバイを作れると言う。
「俺に死体とやれって・・・?俺のことなんだと思っているわけ?」亮二は言うが、雪穂は、逃げ切るためには、ここで止めたら意味が無いと言う。亮二は雪穂をバカ女と言い、そんなことでは幸せになれないだろと訴える。雪穂は、笹垣にも、義母にも同じことを言われた、亮にもそう言われたら、その通りだと認めるしかない。と言い、諦める。街の光の渦の中で、「私たち、カップルに見えるかな・・・」と言い、「最後にやりたいことがあるんだけど・・・」と亮二の手を取る。

二人の行った先は教会だった。雪穂は床に向かってイエスキリストの絵を描く。ミッション系の施設にいた頃毎日お祈りをしていたらしい。
「でもこの人にこび売ったって、全然幸せになれなかった。この人の前で施設のおじさんにいたずらされそうになっただけ。私も結構な嘘つきだけど、この人もたいがいだよ。神の前に皆平等とか、信ずる者は救われるとか、求めよさらば得られんとか・・・。嘘ばっか。」
雪穂は祭壇をめちゃめちゃに壊し、十字架をステンドグラスに投げつける。大きな音を立てて割れるステンドグラス。
黙ったままの亮二。「俺、いったい好きな女に何させてんだろう・・・。」
亮二は雪穂の手を握り、自分はもっと強くなる。もう一人で頑張らなくていい。雪穂が二度と手を汚さなくてすむ様に頑張るからと誓うのだった。
そして亮二は最後の良心を捨てた。死んだ女に自分の精子を入れたのだ。
次の日女は発見された。

笹垣は、署からしばらく休めと言われる。
亮二は松浦と共謀し、自分の死亡届を出す。自分は死んで水葬されたことにして、身をくらませることにしたのだ。最後に会いに行った母親は事情を察した。「あんたは船に乗って死んだんだ。そういう話でいいんだね。」母親は泣きながら、後姿で息子を見送る。
亮二は谷口に別れを告げ、雪穂には風とともに去りぬの本の中に手紙と死亡届を残した。
手紙にはこう書いてあった。
「レッドバトラーのように、知恵を使って世間を出し抜き、金を儲け、あなたを思い切り甘やかしたい。逃げのびるための馬車をあげたい。悪趣味なほどの大きな宝石をあげたい。そして、いつか安らかな夜と、心浮き立つ朝をあげたい。不公平なあの人があなたにくれなかったものを、なんもかんもあげたい。それが俺の夢。」
海賊になりたかった自分が幼い頃の夢を追えるなんて、なかなか素敵な人生だという文句で手紙は終わっていた。
雪穂は亮二を追いかける。電車がいく寸前に亮二をつかまえた雪穂は、亮を抱きしめて口づける。そしてこう言う。「ここに亮がいることを私はずっとずっと知っているから・・・」


レビュー
事態は急展開し、なお罪を重ねてしまう二人。亮二はとうとう自分の戸籍上の存在まで消してしまう。お天道様の涙まで誘うような、二人の流浪の人生。だが、二人を覆うけだるさもの憂さ。それはほんらい抱えていた日常の世界の闇の部分であり、たとえばどんな人生だったとしても、二人はそうなっていたかもしれないという宿命感に淵取られている。この回で森下氏は、二人によりカルマ的な日常感を背負わせたのではないか。それは、亮二にとっては、無防備な日常にぽっかり落とし穴が開いているという「穴の悲劇」、雪穂にとっては、頑張るほどに空回りしてしまい、「存在」が遠のいてしまうという「殻の悲劇」である。二人の尊いくちづけは、リ・バース=再誕生を思わせる。しかし、二人は悲劇に進むしかないのだ。確かな翼は、二人のさ迷える魂を救い出してくれるだろうか。






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ドラマ 白夜行 第二回 2006年1月19日放送 あらすじ&レビュー

1998年、冬。刑事笹垣が現れる。笹垣はまず亮二の母のスナックに行き、扉が外開きに変わっていることを聞く。
あれから七年、亮二に雪穂から連絡はない。学校にも行かないで、図書館で雪穂の幻を見ている日がある。図書館のおばさんには、「向こうはもう忘れているの。学校に行きなさい。」と叱られている。
「どこかで幸せにやっているのなら、俺は、よかったなと言ってやりたい。そのために他人になったのだから。きっと、このまま何もなく、他人として生きて行くのだろう。良くも悪くも、何事も起こらず。」
しかし、再会の日はやって来た。
写真マニアの男子生徒の叔父が七年前、建築現場に入って行く雪穂と父親の姿を写真におさめていたのである。亮二の父の死体を発見した菊池がその男子生徒から写真を奪い、亮二を脅してきたのである。
雪穂も、学校で嫌がらせにあっていた。ロッカーへの落書、母との心中事件を蒸し返すような手紙。駅で、普通列車を乗り過ごして、急行に乗る日々。
亮二には気がかりなことがあった。事件の発見を遅らせるために、亮二は密室を作ってしまった。子供でなければ通れない密室。菊池がもしもそれを思い出したら、笹垣に写真を見せたら、疑惑の矛先は必ず雪穂に行く。雪穂のことを思い出しながら、何としても借りを返さなければいけないと思っていた。
亮二は菊池に100万円を要求。笹垣は菊池の家にドアの件で聞き込みに来る。「全然開かなかった。」と言う菊池。
はさみを眺めながら、亮二は思う。
もう殺すしかない。けれど、そうしたらもう二度と雪穂に会えなくなる。けれどそれでいいんだ・・・。
学校でのいやがらせにおとなしくしていた雪穂だが、雪穂の学校ではついに雪穂の元の名字と写真がのった小学校の卒業アルバムが張り出された。ロッカーには残飯が。
放課後、雪穂は、「ガイチュウ!」と言いながら、大江工業の男子生徒を追いかけている女生徒の藤村を目撃する。雪穂のロッカーに書かれていた落書と同じ言葉だ。とっさに雪穂には藤村が犯人だと分かった。
そしてついに、家にもいたずら電話が・・・
「学校へ行こう。」養母は雪穂に、「施設にいた時に散々やられたやろ。一生そうやって逃げるん?過去を完全に消すことなんでできひんのよ。」と言う。
それでも沈黙を通した雪穂だが、今度は駅の公衆トイレに自分の落書を見つける。
養母の言葉が頭を押さえつける。落書に向かって弁当箱を投げる雪穂。気がつけば、各駅停車に乗ってあの駅に降り立っていた。
その駅にやって来る亮二。公衆トイレで落書を消す雪穂と再会する。
「友達に、いたずらされて・・・」一生懸命落書を消す雪穂に、亮二は昔と同じ言葉を言う。
「タイムマシンがあったら、過去へ行く?未来へ行く?」
「チャゲと飛鳥、どっちが好き」
「どぶに咲く花って知っている?」
「本当は無いんだよ。でも、きれいだった。すごくすごく、綺麗だった・・・。」雪穂を抱きしめる亮二。 
亮二の部屋。
脅かされている写真を雪穂に見せる。
「自首しようか?」
「ダメ。ハサミ、お母さんのだって言っちゃってるし。」
「ごめんね。あの時俺が自首していれば・・・。」
亮二は言う。
「雪ちゃんの人生ボロボロにしちゃたの、誰が何と言おうと俺と俺の父親だから・・・幸せにしてやろうかとか、そんな偉そうなこと言えないけれど、でもせめて、不幸せにしないことぐらい、俺にもできるんじゃないかと思ってさ・・・」
黙る雪穂。亮二は居ても立ってもいられなくなる。
「もういいよ。菊池も笹垣もぶっ殺して、俺が死ねば済む話でしょ。」
そう言った亮二を、雪穂は叩く。
「あたしの幸せって何だと思ってるわけ?何のために私が別人になろうとしてきたと思ってんのよ。西本だとばれるから、事件のこと思い出す人が増えるからでしょう。何のために、毎日毎日わざわざ急行列車乗ってると思ってんのよ。各駅だと降りちゃうからでしょう?あんたが立ってるから降りたくなっちゃうからでしょう?何を言われても、何されてもニコニコ笑って・・・何の為に七年も他人の振りしてきたと思ってんのよ。もう一回あんたと歩く為に決まってるからじゃない。・・・時効が来て、そしたら、もう一回太陽の下亮君と歩くんだよ。昔見たおじいさんとおばあさんみたいに、手つないで、いやあ殺したね、とか鬼畜なことも笑いあったり、けど、仕方なかったよねとか。そんな相手、一人しかいないよ。亮君以外、私には誰もいないんだよ。・・・」
二人は、なんとかこの場を切り抜ける方法を考えた。運を天に任せるような計画。しかしもう後はなかった。
かくして、ある計画が実行に移される。
雪穂は偽の手紙で藤村を倉庫に呼び出し、亮二は菊池にタイタニックの映画チケットを渡して第三者によるアリバイがない時間を作った。そして、亮二が倉庫で背後から藤村を襲って裸の写真を撮り、菊池の仕業にしようとしたのだった。菊池の証拠を現場に残し、放課後藤村が追いかけていた、カメラ好きの菊池の使いっ走りを、事件の犯人かもしれないと、雪穂が警察に証言。藤村と菊池をつなげたら、自動的に菊池に警察の手が及ぶ。そうなれば、映画のチケットを渡した第三者として警察に証言する代わりに、雪穂のフィルムを取り戻せるといった算段だった。
計画はうまく運び、亮二はフィルムを取り戻し、上手に証拠をもみ消すことに。「なんでこんなことばかりうまく行くんだろうな・・」亮二は呟く。
雪穂は訪れた。あれからずっと行っていなかった図書館。風と共に去りぬの最後の巻。そこには、ペーパークラフトで型どられた亮二と雪穂が手をつないだしおりが。そして、2006.11.11、時効の日付が記されていた。二人が世間の呪縛から解放される日だ。後ろには亮二が。二人は手を重ねる。


レビュー
始まりがよかった。したたかな若者が老練者の挑戦を受けているシーンだ。しかし、実はここで制作者は視聴者をがっかりさせようとしている。このドラマの味は、初回の延々とした緊迫のやり取りがあってこそである。そして、そのエネルギーが、一見さんには分からない空白部分を必要としたのだ。でなければこのドラマは只の不幸物語になってしまい、やたらと余計なシーンを多く盛り込む結果を招いてしまう。激しい意識の重みが、優しい二人の鼓動を生み、そっと閉じる結末を予感させる。そこでは世間のうるさい雑音はしない。奪い合う痛みはない。ただ、歴史の闇にしんしん降っているのはこれなんだという感覚である・・。
さて、事実が暴かれていく。






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ドラマ 白夜行 第一回 2006年1月12日放送 あらすじ&レビュー

第一回
クリスマスの町並。光るツリー。唐沢雪穂は舗道に倒れている男に気がつく。桐原亮だ。亮はサンタクロースの衣装を着て血だるまになり、目は虚ろに前を向いている。二人はお互いを確認する。
亮(心の中で)「俺達の上に、太陽などなかった。いつも夜。だけど、暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。」
雪穂 (心の中で)「夜を、昼だと思って生きる事ができた。明るくはないけれど、歩いて行くには十分だった。」
亮(心の中で)「「あなたは、あなたは俺の、太陽だった。まがいものの太陽だった。だけど、明日へと上ることをやめない、俺のたったひとつの希望だった。」
「亮・・・」雪穂は亮に近づこうとする。亮も雪穂に向かい、手を伸ばす。しかし亮は、震える手で雪穂に行けと促す。
雪穂 (心の中で)「あなたは、私の太陽だった。ニセモノの太陽だった。だけど、」その身を焦がし、道を照らす、私のたったひとつの光だった。」
雪穂は亮に背を向ける。
「明るい。明るいよ・・・。」あとから涙が出てくる。
亮(心の中で)「それは、あの日から・・・」
「14年前の、太陽を失ったあの日から。」
目を閉じて倒れ込む亮。

タイトル

1994年秋、刑事笹垣がビルの工事現場を通りかかる。バブルがはじけて作りかけのままになっているビルらしい。そこで遊んでいる子供達の中に、14年前の亮二がいた。
夕方、亮二が家へ帰る途中、どぶ川のほとりで寂しそうに水面を見つめている少女雪穂がいた。亮二は雪穂と目が合いはっとするが、ゆっくり通り過ぎる。
亮二の家は質屋を営んでいるが、帰っても誰も出迎えにきてくれない。営業をしているというのに。今日も勝手口から入る。
亮二の母親は、店員の松浦と愛人関係にあり、家庭は崩壊していた。亮二はそれに気がついていた。
家族三人で食卓を囲んでいる。亮二は松浦を「怪しい店員だ」と言って、父親を試すのだが、父親は何も知らずに松浦のことを「結構いいやつだ。」と言う。
亮二は、二階に上がり、幸せだった頃の家族の写真を伏せるのだった。
その頃雪穂は、酒びたりの母の介抱をしていた。「雪穂、母さんをお荷物だと思っているんだろう?」そんな母に言う雪穂。「暴れるなら捨てちゃうよ。」
亮は、本が好きな少年だった。ある日図書館で見かけたのは、あの日川辺で目があった雪穂だった。声をかけようとするのだが、やっと話ができるまでになったのは、閉館時間を過ぎる頃だった。亮二は、どぶに咲く花を探していたのだと言う雪穂の神秘的な姿に惹かれる。
だが、雪穂の健全な少女時代は、すでに母親の手によって金銭に変えられてしまっていた。雪穂の父はすでに他界しており、借金にまみれ、酒びたりの母親は、雪穂の身体をあろうことか借金の肩代わりに利用してしまったのだ。
亮二は次に雪穂と機会を見つけると、雪穂のために紙でできた蓮の花を見せる。雪穂と亮二はお互いの共通点を見い出し、友達になる。亮二は雪穂に、タイムマシンに乗ったら未来と過去とどちらに行くかと聞かれ、「未来」と答える。ペーパークラフトの得意な亮二は雪穂に、紙でできた雪の結晶を贈り、雪穂は水に映った月を亮二にプレゼントすると言う。
それからというもの、亮二と雪穂は、図書館で会うようになった。雪穂は今、「風と共に去りぬ」を読んでいた。その影響で、亮二も同じ作品を遅れて読むようになる。雪穂は次第に笑顔を取り戻していき、二人の淡い恋は始まろうとしていた。が、そのつないだ手の前に現れたのは、亮二の父親だった。
運命のいたずら。雪穂を金で買った男とは亮二の父親だった。父親は二人の恋に立ちはだかり、雪穂は亮二を遠ざけるようになる。
亮二にとってつらい日々。そんなある日は、亮二は建設途中のビルに入ってゆく雪穂と雪穂の母親を見かける。二人を追っていったその先に見たものは、雪穂を裸にして写真を撮る父親の姿。とっさにその場所に踊り出た亮二は、父親を持っていたはさみで刺し殺してしまう。雪穂は、亮二を逃がす。
(現在の亮二の声)「タイムマシンの話だけど、やっぱり過去に行くよ。そしてあの日の俺に逃げるなと言うよ。そうすればきっとあなたの道は、もう少し明るかったはずだから・・・

亮二の父親は子供に発見され、現場検証が始まった。刑事笹垣は亮二の一家を執拗に調べ、松浦と亮二の母弥生子は口裏を合わせ、追及に備える。それから、亮二の薄ら寒い日々が始まった。何もかも信じられなくなり、雪穂も疎遠になった。雪穂は、そんな亮二の辛さを終わらせようと、母親に罪をかぶせ、ガス心中を図る。母親は娘の所業を知りながら、雪穂の差し出す薬を飲んで死んでいった。

霧が晴れ雪穂は目覚めた。病院のベッドの上で、雪穂は生きていた。それを刑事達の前で知らされた雪穂の口元はかすかに笑みをうかべる。笹垣はそれに気付かぬ振りでその場をやり過ごす。
それから、笹垣は例の工事現場に足繁く通うようになる。笹垣はすでに、事件の犯人を、亮二と雪穂のどちらかに絞っていたが、転勤になってしまうことに。
笹垣は雪穂の背中に向かって呟く。「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。また害せじとおもうとも、百人千人をころすこともあるべし」(歎異抄13章)
雪穂は、亮二に一通の手紙を残していた。「本当は私もいなくなった方が良かった。だけど、こうなったらどこまでも生きてやろうと思う。親を殺してまで手に入れた人生。私達はこれからも会ったことない、名前も知らない他人でいよう。」その手紙には、笑うことを教えてくれた亮への感謝の気持ちがつづられていた。
とっさに亮二は雪穂を追いかけて走り出していった。電車のホームで雪穂の手をつかむ亮二。「ユキちゃんも俺の太陽だ。」告白する亮二だが、雪穂は亮二に帰ることを命じる。亮二十一歳の時のことだった。
そして七年の時は流れる。家の質屋はつぶれ、あのビルで亮二の母親はスナックを始めた。亮二が今でも通う図書館の机の向こうには、雪穂がいる。
そして、もう誰も忘れたと思った頃、亮二の前に、笹垣が現れる。


レビュー
脚本の森下佳子氏は、「世界の中心で、愛をさけぶ」「瑠璃の島」などを手がけた人気作家。最高学府で宗教学を専攻していたという、いわゆる論客である。「瑠璃の島」は事情があり見れなかったのだが、このドラマを見て、ますます以前の作品も知りたくなった。私が見た限りでは、オーソドックスだけれどもメリハリの効いた、「コトバの舞い」が感じられた。主人公二人の人生には、暗い影がつきまとうのだが、「暗闇の世界での舞い」とは、いかにも語弊を招くようだが、「世界に飲み込まれる手前での舞い」というか、贖罪の一種とでもいうべきものだろうか。まいった。(参った。)
好意的にとらえるならば、氏の脚本には、「そこにあるべきものがある」と思う。一見しただけでこの作品の構成の妙を知ることはできないだろうが、氏はあえて語られない空白の領域を作り、それを明らかにしていく作業も、ドラマに動的に折り込んでいる。骨組みが確かな分、余計な台詞を語らせることもなく、素の感情を生き生きと表現でき、たおやかな情緒が守られている。これは、以前の作品を見たときにもそう思った。作家としての安定感という評価を得るためには、おそらく森下氏には、語っていないものを語りきれない焦りがあるかもしれない。厳しい意見はあるかもしれないが、私はこれからも応援したいと思う。
役者は子供達含め全員すばらしい。二時間、ずっと引き込まれっぱなしだった。単純に役者の演技だけ見ていても耐えられると思う。特に武田鉄矢は味が効き、なかなか見ものである。





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スタッフ キャスト

原作 「白夜行」東野圭吾 著(集英社)

脚本 森下佳子

プロデュース 石丸彰彦

演出 平川雄一朗
那須田 淳
石井康晴

音楽 河野 伸

主題歌 『影』柴咲コウ
( UNIVERSAL J / chimera energy )

制作 TBSテレビ

製作著作 TBS



桐原亮司 山田孝之
(幼少時代の亮司 泉澤祐希)
唐沢雪穂 綾瀬はるか
(幼少時代の雪穂 福田麻由子)
松浦 勇 渡部篤郎(特別出演)
篠塚一成 柏原 崇
古賀久志 田中幸太朗
園村友彦 小出恵介
菊池道広 田中 圭

唐沢礼子 八千草 薫(特別出演)

栗原典子 西田尚美
西口奈美江 奥貫 薫
川島江利子 大塚ちひろ
高宮 誠 塩谷 瞬

桐原洋介 平田 満

桐原弥生子 麻生祐未
谷口真文 余 貴美子

笹垣潤三 武田鉄矢

番組HP
http://www.tbs.co.jp/byakuyakou/



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